ファリーズと有線七宝!!
ファリーズは アレクシス・ファリーズ(1811年~1898年)がパリで創業した宝飾メーカーと今で言う企画会社です。
アレクシスは考古学主義と言われる作品 ネオ・ルネッサンススタイル ・・・の作品を製作していたがその後 リモージュ・エナメルや有線七宝の技術を研究し 特にアールヌーボー以前に日本の花鳥風月のデザインや葛飾北斎に影響を受け有線七宝の作品を多く残しています ジャポニスムの先駆者とも言われています
アレクシスは宝飾組合を作り初代組合長となったり デザイン学校創設と業界発展にも貢献しました
その後は息子リュシアン・ファリーズに引き継がれて行きます リシュアンにはゴシックやルネッサンスの影響も見られます 同時に彼はジュエリーに関する記事を書いており基本図書と認められている物さえ有ります。
三代目のアンドレまで会社は続きますが彼の死と共に1936年閉鎖されています。
ファリーズが得意としていた有線七宝について!!
エナメル技法(enamel 仏語 エマイユ)
①ロンドボス・・金などの立体像の表面全体にエナメルを施す技法
②バスタイユ・・エナメルの半透明性を利用して土台の彫刻模様を見せる技法
③シャンルヴァ・・・土台の金属を彫りこんでくぼみにエナメルを埋めて装飾する技法
④クロワゾネ(有線七宝)・・・土台の金属に金属線で輪郭を描きエナメルで埋める技法
⑤プリカジュール・・・薄い金属箔の上で有線七宝と同じ要領でエナメルで埋めた後に金属箔を取り除く技法
下に行くほど難しい技法です
②ファベルジュの作品で多く使われています
⑤はアールヌーボー期のフーケ・・・の作品で使われています
エナメル技法自体は古くはビザンチンと呼ばれる時代から有りましたが 我が国が持もっとも得意とするエナメル技法は有線七宝でした ファリーズの作品には浮世絵の構図やデザイン・・・等に 日本を感じます
現在でも”エルメスのバングル”にも 同様な感じを持ちます
我々も 我が国の貴重な技術を持った職人さんの為にも頑張らなければならないと思いました。

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